コンプレッサのお話し
コンプレッサの用途について コンプレッサは、農業、工業、医療等の幅広い分野で使われており、 その用途に合わせた機種展開になっております。 これまで、弊社にてご購入いただいた実績例を下記に記します。
仕様 | ||||||||||
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用途 | 型式 | ①吐出圧力 | ②圧縮方式 | ③形状 | ④騒音値 | ⑤潤滑方式 | ⑥ドライヤ | ⑦制御方式 | ⑧電源 | |
DIY | 0.4LE-8SB | 一般圧力 | レシプロ | タンクマウント型 | 59/61dB 50/60Hz | 無給油式 | 無し | 圧力開閉器式 | 単相100V | |
農業 | ねぎの皮むき | 2.2U-9.5VP | 一般圧力 | レシプロ | タンクマウント型 | 72 dB | 給油式 | 無し | 自動アンローダ式 | 三相200V |
米の色彩選別機 | POD-3.7MNP | 一般圧力 | レシプロ | パッケージ型 | 57 dB | 無給油式 | 有り | マイコン制御 | 三相200V | |
歯科関係 | 歯科医 | 2.2OP-9.5GP | 一般圧力 | レシプロ | タンクマウント型 | 71 dB | 無給油式 | 無し | 圧力開閉器式 | 三相200V |
歯科技工 | PO-0.75LESN | 一般圧力 | レシプロ | パッケージ型 | 50/61dB 48/60Hz | 無給油式 | 無し | 圧力開閉器式 | 単相100V | |
サンドブラスト | SRL-2.2DMN | 一般圧力 | スクロール | パッケージ型 | 46 dB | 無給油式 | 有り | 圧力開閉器式 | 三相200V | |
自動車整備 | 3.7P-14VP | 中圧 | レシプロ | タンクマウント型 | 74 dB | 給油式 | 無し | 圧力開閉器式 | 三相200V | |
印刷 | POD-5.5MNPB | 一般圧力 | レシプロ | パッケージ型 | 58 dB | 無給油式 | 有り | マイコン制御 | 三相200V | |
箔押加工 | PBD-7.5MNP | 一般圧力 | レシプロ | パッケージ型 | 56 dB | 無給油式 | 有り | マイコン制御 | 三相200V | |
石材 | 7.5P-9.5VP | 一般圧力 | レシプロ | タンクマウント型 | 79 dB | 給油式 | 無し | 圧力開閉器式 | 三相200V | |
酒造 | 3.7OP-9.5GP | 一般圧力 | レシプロ | タンクマウント型 | 74 dB | 無給油式 | 無し | 圧力開閉器式 | 三相200V | |
金属加工 | OSP-7.5VARN2 | 一般圧力 | スクリュー | パッケージ型 | 53 dB | 給油式 | 有り | インバータ制御 | 三相200V |
仕様について
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①吐出出力
吐出しの最高圧力
一般圧力 : 0.8MPa、0.85MPa、0.93MPa、0.98MPa
中圧 : 1.37MPa -
②圧縮方式
レシプロタイプ
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《特徴》
メンテナンス(整備)がいい
小型機種のバリエーションが多い《仕組み》
シリンダ内でピストンが往復運動を行い、空気を圧縮します。
一般的な空気圧縮機です。
レシプロ圧縮機本体
スクロールタイプ
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《特徴》
低騒音
小型機種のバリエーションが多い《仕組み》
2つの「渦巻き」がかみ合うように旋回し空気を圧縮します。
下記の構造となります。
スクロール圧縮機本体
スクロール圧縮機の作動原理
①固定スクロール外側の吸入口から空気を吸入する。
②圧縮空間に閉じ込められた空気は旋回運動に伴う 圧縮室の収縮により、中心に向かって圧縮される。
③圧縮空間は中心部で最小となり最高に圧縮された
空気は中心の吐出し口から外へ押出される。
‥この連続により振動の少ない旋回運動と脈動のないスムースな空気圧縮が可能となり、
つまり、これが低騒音、低振動の秘密なのです。
スクリュータイプ
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《特徴》
低騒音
小型機種のバリエーションが多い《仕組み》
2つの「渦巻き」がかみ合うように旋回し空気を圧縮します。
下記の構造となります。
スクリューローター
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③形状
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タンクマウント型(レシプロ方式のみ)
経済性に優れている。但し、騒音値が高い。 -
パッケージ型
騒音値が低い。但し、空気タンクが小さい。
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④騒音値
騒音値は、下記の様にスクロールタイプが一番小さく、室内で静音性を求められる場合に適してます。
7.5kWでの比較(日立)
タンクマウント型(レシプロ) 79dB(給油式) 80dB(無給油式) パッケージ型(レシプロ) 56dB(給油式) 59dB(無給油式) パッケージ型(スクロール) 53dB(無給油式) パッケージ型(スクリュー) 53dB(給油式) -
⑤潤滑方式
一般的には、空気を圧縮する際に潤滑剤として油を使う給油式と圧縮機の素材自身に潤滑性を持たせ油を使用しない無給油式に分けられます。
- 給油式
- 圧縮空気に油が混じる。無給油式より安価。
- 無給油式(オイルフリー)
- 圧縮空気中に油分を含まない。
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⑥ドライヤ
通常の大気を例えば、コンプレッサで圧力を0.97MPaにすると体積は約1/10となり、空気中の水分も10倍に凝縮されます。 この凝縮された水分を除去するのがドライヤで、一般的には下記の2種類があります。
- 冷凍式ドライヤー
- 冷媒を用いて圧縮した空気の温度を下げて、空気中の水分を結露させて除去します。 パッケージ型のコンプレッサーの0.75kW以上(0.75kWは混在)、ドライヤ単体に使用されております。
- 膜式(メンブレン)ドライヤー
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高分子膜を利用して水分を除去します。(電源が不要です。)
パッケージ型のコンプレッサーの0.75kW以下(0.75kWは混在)に使用されております。
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⑦制御方式
圧力開閉器式
圧力開閉器により、圧力が低下した時にモーターが起動し、一定の圧力になったら停止する仕組みになっております。 断続的な作業に適しております。 省エネ効果 中 (制御方式4種類の比較で)
自動アンローダ式
モーターは常時まわっており、圧力調整弁により、圧力が低下した時に負荷(圧縮)運転、一定の圧力になったら 無負荷運転する仕組みになっております。 連続作業に適しております。 省エネ効果 小 (制御方式4種類の比較で)
マイコン制御
省エネルギーと部品寿命確保のために圧力開閉器式と自動アンローダ式を使用状況にあわせてマイコンが 選択制御する方式です。 またECOMODE(省エネ機能)を有効にすると、負荷率に応じて自動的に圧縮機作動圧力を低下。必要以上の 昇圧運転をカットし、省エネルギー運転を実現します。 省エネ効果 中 (制御方式4種類の比較で)
インバータ制御
使用空気量にあわせて、モータの回転速度を制御し、一定圧力の空気を供給します。 省エネ効果 大 (制御方式4種類の比較で)
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⑧電源
電源は単相100Vと三相200Vとなります。 単相100V仕様は、0.75kWまでとなります。 周波数は50Hzと60Hzに分かれております。(一部機種は周波数共用品です)